「今週の一言(いちげん)」第390話100パー引けるか、30パー負担増か
From ノグチ
「ウチは、どうすればいいのかな?」このところ、いろいろな方々からこんな質問をよくいただきます。
インボイスのことです。そんな時は、こう返します。「社長様のところ、お客様は、会社が多いの?それとも個人が多いの?」
「いや~、どうだろう、会社が多いか個人が多いか、そんなこと考えてもいなかった。」
会社か個人かの質問の意味は、売上をいただいているお客様が、課税事業者か免税事業者かってことです。
(今仕事もらっているところは、結構大きいの?)
「そうだね~、大手の下請け工務店が多いけど、マーほとんど法人だよね。」
(消費税もつけて請求しているんでしょう。それなら課税事業者だよね。)
ジャッジは、お客様で決まる。
「だったら、どうするんだ。」
(社長さんも、課税事業になるっきゃないじゃん)
「え~っ、どうすればいいの~」
商売は、いつだって売上が上がる方を選びます、これ鉄則。
あいつに頼んだ方がイイよ、と言ってもらえる業者の条件は、
お客様にとって、メリットがハッキリしていること。
同じ仕事を頼んだら、
- 納期 … 工期が短く、ほしい状況にすぐなる。
- 品質 … 求められる品質を十分にクリアする。
- コスト … より、低価格←ここポイント
インボイスでコスト増
消費税は高い!10%だ!(軽減の8%もあるけど)
なんで低価格とインボイスが関連してくるかといえば、仕入れたコストについてきた10%が引けるかどうか。
1000万円の工事で100万円の消費税を受け取った。
外注費は700万円それに消費税が70万円ついてきたので、納税は30万円のはず。
ところが、外注先が免税事業者なら、消費税の納税は、100万円になっちゃう。
70万円経費が増えるから、法人税は安くなる、って計算もなりたちます。
1000万円-770万円=230万円 利益は70万円へります。
じゃ税金いくら安くなる? 法人税率は30%ほどです。21万円安い!
お客様から見たメリット
でも100万円と21万円比べてよ。
税金を払うのって、本当にキツイ!
決算がきて、税理士さんから「今年は法人税が減りましたね、消費税は格段に増えたけど…」
こんなん 言われてうれしいですか。
そんな面倒くさい業者より、ちゃんと登録業者選ぶわ!
それが、大手のお客様の本音。
税務調査で何日も時間取られたてくないもの。
時間もコストも無駄にしたくないでしょ。
―ノグチ
P.S. 後日談です。この方の依頼している税理士さんは、すでに登録事業者の届け出を出していました。
「電子帳簿保存法」に「インボイス制度」大きな経理の変化が起きています。怖がらずに試してみる。結構AIが、私たちのミスのフォローをしてくれていることに、気づきます。情報の取り出し方にも面白い流れが出てきています。これからが楽しみです。
お問い合わせは→ https://www.n-keiei.co.jp/inquiry