「今週の一言(いちげん)」第354話50%の不思議
From ノグチ
先週の話です。久しぶりにおいでいただいた経営者さんと事業復活支援金の話が出ました。
「あれって、みんな申請しているんでしょうかね?」
あれ?
「この前zoom打ち合わせで相談した『事業復活支援金』の話」
昨年末のことでした。
来年度予算を組みたくても、このコロナ禍、なかなか売り上げ予測が立たない。
それよりは、補助金の方が予算がたて易いよねと、冗談交じりで話しました。
「そうですよね、うちなんか一昨年の売上が良かったから、比較すると対象になるかもしれない。」
「計算式が簡単でしょ、売上だけだもの」
「みんな申請しないのかな?」
50%減でも生き残る会社
50%減ってとっても大変な状況です。
もしかしたら、すでに廃業・店舗縮小を余儀なくされている事業が数多くあるはずです。
売上の減少で、固定費が賄えなくなっているケースが多いのです。
売上が50%減でやっていけている会社・事業は、そうはないものです。
それは、固定費が低く抑えられている会社です。
もともと、利益率が高くて、かつ固定費が抑えられているので、50%減に耐えられるのです。
(50%減は、申請出来て嬉しいという条件じゃないですよね、大変な状況ですよね。)
固定費がミソ
たとえば、今まで、何とか収支トントンでやってきた会社さん
経費はほとんど従業員と社長さんの給与や家賃とそのほかこまごまで、毎月ほとんど変わらない。
つまり、この会社は、売上=全部固定費
固定費とは、例えば家賃、人件費、社会保険や電気ガス水道・リース料などなどほぼ定額の費用です。
税理士さんや社会保険労務士さん、保険料の支払いや、ソフトの利用料金
更に電話や通信SNS利用の料金たち…
定期的に支払うものには、返済がありますよね。
借入金の返済があったら、大変です。
社長の給与を止めて迄、支払しなきゃいけません。
数字で掴む
「そうか、いつも試算表で総枠管理だと言ってもらっているからね。」
社長さん、自社の固定費がいくらかかっているか確認できていますか?
ちりも積もれば山となる。試算表で、月当たり、年あたりの期間でとらえてください。
意外に小さな月額利用料・保険料が、積み重なっているかも?
期間を大きくとらえてみる、そこが数字でつかむポイントです。
―ノグチ
P.S.
一番大切なこと、ハッキリさせること。
それぞれの経費は、必要だったから契約したのです。そこで一つずつ今も必要かどうかを確認していく。
その手間を省くとスッキリできません。なんでもかんでも削減は、人を傷つけます。
社長さんのお仕事が社会のためになる。その一歩は、人を傷つけないことから始まります。
お問い合わせは→ https://www.n-keiei.co.jp/inquiry