「今週の一言(いちげん)」第360話10万円+4630万円のモヤモヤ
Fromノグチ 4640万円給付金詐欺事件!の報道。コレ詐欺?と思うのは私だけでしょうか。
詐欺っていうのは、犯人がだまそうとして電話なり文書なりを被害者に送ります。
犯人のいうことを信じて、被害者はお金を犯人に渡してしまう。
これが、詐欺事件。
ところが、4630万円事件は誰が誰をだましたの?
なんかモヤモヤします。
モヤモヤの原因は、だまして入金させたんじゃないよね、という経緯にあります。
モヤモヤの経緯
国からのコロナ対策給付金を463世帯、10万円ずつを給付するところから始まります。
4月3日 役場の担当者は、FDに該当463世帯の銀行口座等の情報を入れて銀行に送金依頼。
4月6日 新人職員が送金依頼書に1名の名前・金額をプリントし町長の決裁印を受けて送金依頼。
4月8日 銀行担当者は、期日の送金依頼2件を手順通り登録
そこでハタと銀行員は気づきました。これって、間違いじゃないのか!!
ハッキリした原因
「ダブルチェック」は、経理の基本です。
お金のことだけでなく、あらゆる面で組織全体の健全性を守るメカニズムです。
それは、人に罪をつくらせない、から大事なのです。
会社経営している社長さんなら、4630万円という金額の送金がどんな意味を持つかそれはわかります。
しかし、初めて振込依頼書の作り方を教わった新人職員はどうでしょう。
数字の桁数の意味が、分かるでしょうか?
生活に困窮して、この町にやってきた今回の詐欺事件の犯人は、大きなお金に驚いた。
10万円+4630万円ですよ、大きなお金の魔力にふっとよろめいた。
チョット借りて後で返そう、が すっからからんに…
スッキリする方法
これって、管理に油断があったからつくられた「罪」です。
もちろん、やった本人が悪いんです。
けれど、それをさせないシステムがあれば、罪は起きなかったのです。
「ダブルチェック」は、思いやりです。
「お金の扱い」と「情報=伝票や添付資料」を別な人が行う仕組みを造れば、
ミスを事前に防ぎます。ゴメンナサイが言えるうちに、社員を救うのです。
当然ながら、10億企業になる社長さん達は、金庫に手を突っ込む経営はしないものです。
自分の身を亡ぼすことはしない、させない。
それがわかっている社長様が、会社を発展させます。
―ノグチ
P.S.
お水をザルの上からかければ、そのまま下へ。ザーザー流れ落ちます。
貯める仕組みを作らないと、水は貯まりません。お金も同じ。たくさん入ってもたくさん使うと無くなる。
売上を伸ばす、それも大事です。お金を増やす、これも同時に大事です。
お問い合わせは→ https://www.n-keiei.co.jp/inquiry