「今週の一言(いちげん)」第334話訃報:ツレがなくなりました、、、
今回は、ノグチのプライベートな報告です。数字の話では全くありません。注意して読んでください…
9月26日の夜中3時。
ツレのゆっくりと動いていた鼓動は止りました。
息が、胸の上下が、なくなりました。
口元に付けた酸素マスク。
ひゅるひゅる~ひゅるひゅる~と音を立てて体に酸素を送り込もうとしているのに
その酸素は、口元の隙間から外に逃げていくだけ…
数時間前まで、話をし、笑い涙していた人が、息を引き取りました。
9月25日の早朝。
ひどいせき込みに驚いて、そばによると
ツレは「ちょっと、… 苦しいな…」と
酸素のボリュームを4リットルに上げ、
指先にパルスオキシメーターを付け
血圧を計ろうとしました。
ピッピッと音はしても
数字の表示が出てこない、横棒が並ぶだけ⁼⁼⁼
血圧計はエラーメッセージ。
慌てて、主治医に連絡
看護師にも応援を得て、痰の除去
それでやっとパルスオキシメーターの数字は75%
「このままでは呼吸困難に陥ります。病院に行きませんか!奥さん」
医師は、私に決断を迫る。
ツレの耳元で、
(ここでは、酸素が7リットルしか供給できないの、病院ならもっと酸素が出るって。)
「…嫌だ…、俺の鼻先にだけ…酸素を運んでくれ…」
医師は、酸素の機械を2台増やして連結するように指示を出しました。
そう、そして娘や息子、娘の婿さんも集まって、
息子が足をさすってくれたと喜び、涙を見せて
娘たちがいるなら、二人して俺を起き上がらせろと立ち上がろうとしたり、、、
生きたいってよくわかる。
3年ほど前に診断されたツレの病気
「悪性胸膜中脾腫」は、治療の難しい病気だと
最初から医師に宣言されました。
入退院を繰り返し、何度かの手術
抗がん剤の治療。
それでも、ガンはなくならず、左胸から右胸へと病巣は広がりました。
2か月前、7月の半ばにツレと私は自宅で最期を過ごすと決めました。
その最後が、やってきたんだ。
たった半日、朝には笑っていた人が、夕べには息を引き取る。
だからこそ、今この瞬間生きるんだ!!
そう、自分で自分に言い聞かせています。
(まだ、かなり混乱中)
―ノグチ
P.S.
葬儀が終わって、骨壺の遺骨と一緒に生活しております。
ヒトの終わりを見届けるのは、結構大変。役所に出す書類、銀行に渡す証明書、関係者への連絡。
たくさんの人から応援の声をかけてもらって、ありがたい。
ありがとう!!