「今週の一言(いちげん)」第321話見れば、分かる。
8年前、都内の大きな病院で妹の病状について医師から説明を受ける事態に遭遇しました。
平成25年8月19日月曜日の朝、PHS(懐かしい)が鳴り出しました。
私は顧問先の事務所で社長さんと一緒でした。
さて、試算表を見て話を始めた矢先のPHSの呼び出し音
慌てて、プチっと切っても
またふるえるし、鳴りやまないし、、
「ノグチ先生、出た方がいいですよ。」社長さんが助け舟を出してくれました。
PHSを握ったまま、社長室から隣の事務室に
電話は、北海道の弟からでした。
「妹が倒れて聖路加に担ぎ込まれた!とにかくすぐに行ってくれ!」
口は嘘を言う
慌てふためいて、電車、タクシーを乗り継いで2時間後、病院に駆けつけると
「やぁー、来てくれた~((笑)」
ベッドの上でニヤッと笑う妹がいました。
「う~ん、昨日は意識がなかったらしいんだ。」
日曜日の午後に体調が悪くなり、一人暮らしの妹は知人に頼んで、
救急センターにつれてきてもらったという。
ベッドの傍に、妹を連れてきてくれた彼女の友人とそのお母さん
お礼を言い、さらにしばらく一緒に看病の手配を手伝ってほしいとお願いをしたところ、大丈夫一緒にやっていこうねと、嬉しい返答をくれました。
耳は聞きたいことを訊く
田舎の弟に概略の説明をし、病院との書類・金銭のやり取りを終えて病室に戻ると
見舞客と大声で笑いながら旅行計画を話している妹
その横には、点滴の状態を見ている看護婦さんと主治医が立っていました。
「先生、私の姉です。」
「いつもお世話になっている、オンコロジーセンター長の○○先生」
「いやー、北海道に行こうって言っているのでね。僕たち(看護婦さんを振り向き)も一緒じゃなきゃって、話していたところなんですよ。」(笑)
見舞客と妹の大笑いを聞きながら、お医者さんの目配せで、病室の外へ
医師と向かい合った談話室、すでに窓の外は夜の顔。
薄紫から次第次第に濃い紫にかわる空
ビルの窓から見える銀座は、明かりの洪水
名刺交換の後、医師は切り出した「病状なんですが、、」
(先生、見ればわかります。)
「…素人でも、そうですか…わかりますか…」
お客様が見るモノ
白血球の数値とか、ガンマの値とか、そんなこと何にも知らなくても、
意味が分からなくても
死にそうか、そうじゃないかは、すぐに分かります。
どす黒い肌の色、
荒く激しく上下する首筋の脈、
桜島大根のようにむくんだ脚。。。
お店が、清潔感にあふれ、従業員が楽しそうに笑顔でお客さんに声をかける。
たぶん、数字を見なくてもこの店の状況は良いハズです。
お客様は、見えればわかるのです。
―ノグチ
P.S.
コアなお客様がいるお店・コアを掘り起こせた企業は、コロナ下でも元気です。
元気な企業は、顧客リストをしっかり使って売上を確保し続けています。
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