代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第350話行列無しの繁盛店

From 先週の日曜日、ある劇場に足を運びました。急になのでチケット買うためにチケット売り場に行くと先客は1人、私は2人目。そして後ろには誰もいません。

 

日曜日の午前中、知人にお礼の電話をしつつ、劇を観ましょうと提案しました。

プレゼントをいただいたのです。

お礼は何か、そう思って電話しているうちに、では今日の午後の劇をと思いつきました。

 

「でも、悪いわ。そんな思いでプレゼントしたわけでもないので」

 

(そういわないでください。なにかお礼をしないと私の方が気づまりで)

 

劇場へ電話すると、チケットはあるようです。

すこし前に行って並んでチケットを手に入れよう。

 

人が並ばないのは売上不振?

そこで、冒頭の話に戻ります。

開場20分前 チケット売り場は、カーテンがかかっています。

確かに時間前だけど、人も並んでいない、暗いチケット売り場。

 

本当にここでいいのかしらん?不安です。

私の前には、たった一人の女性客のみ

 

パラパラと数人は見えるモノの、私の後ろには誰も並びません。

えー、お客さんが入らない劇なのかな?コロナ禍だから~

そう考えつつ、20分立って待っていました。

 

会議室用のテーブルの上に、大きな座席表を前において、

「こことここが空いております。お代は現金でお願いします。」

正面だけれど右端の2席、左横奥にぽつぽつと5席ばかり

 

え~っ、空きはこれっぽっち?

 

そうか、チケット売り場に人が並んでいない理由

それは、もうチケットが売れていたから。

 

お金を持っている人は、並ばない。

チケットを持っているのだから、

席も決まっているのだから、

悠々とお出かけしてきても、何の心配もない。

 

劇場のロビーは、「あら~、こんにちは。」のご挨拶でいっぱい。

準備に準備を重ねて、この劇を観に通ってきた人で埋まっている。

劇を観に来たのかね?それとも知り合いに会うためなのかね?

 

なんとまあ、振り向けば、おばさまもおじさまももちろん若い人もおしゃれしてらっしゃること。

女性たちは、華やいだ若草色や桜色などの色無地、これ見てよと言わんばかりの絵柄の帯。

男性たちは、ピカピカの足もと、洒落たジャケット。

 

お金を使いたがっている。

出かけたがっている。

お洒落して出かけたいんだ。

 

こんな時期だからこそ、気持ちを変えたい、楽しくしたい、そう思っているお客様はいるのです。

もしかして、社長さん「自分のお店の近くにはそんな人たちはいない。」とお考えでは?

あなただって知っているハズ、あなたのご家族にも楽しみたい人はいるでしょ。

 

―ノグチ

 

 

P.S.

日本人は影響されやすい民族のようです。マスコミ報道を受けて、熱しやすかったり、自粛しなきゃとなったり。コロナ禍だからと、我慢せよに。

経営者の視線で大切なことは、お客様がなにか楽しみを求めているということ、よりよい環境にしたいと思っていること、を見出すことですよね。

 

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