代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第147話泥棒に入られた話し

 

 

朝起きて、居間へ。

 

あれ!床にキャッシュカードやクレジットカードが散乱。

カードのソバには、財布も放り投げてある。

 

私の財布を誰が床に放り投げたの?

もしかして…、引き出しに入れてあった預金通帳が無い!

玄関のカギは開いている。

110番だ!」

 

お巡りさんはすぐに来てくれました。どうやら近辺の何件かが同時に被害に遭っている様子です。「進入経路は、解りますか?」「玄関が開いていました」「出て行ったところは玄関かもしれませんが、進入は、(ぐるりと見渡して…)オタクの場合どこからでも入れますね~。命があったことを喜びましょう。」

 

お金がない、通帳もない、

「財布にお金が無いんです。通帳も無いんです。泥棒じゃないかと!」

「銀行の通帳はご自身で止めて下さい。金融機関ごとに連絡して下さいね。ええ、通帳が見あたらない、では事故になっていないので、では宜しく」

 

口座のある銀行に電話を掛け、通帳が見あたらないと告げる。

では事故通帳にいたします。見つかってもすぐには解除できません。

よろしいですか。――了解です。

 

身体は震えるし、仕事には遅れるし、財布は空だし。

定期券を現金で買う予定だったのに、まイイか、カードがあるからこれで出かけよう。と、電話が鳴りました。

 

「野口タカ子さんですか?○○銀行五反田支店のものです。今あなたの通帳を持った人が銀行に来ました。この通帳は【事故通帳】ですか。」

「あっ、はい!」

 

かくして、泥棒はつかまりました。

 

警察の事情聴取を受けました。

状況をお話すると、相手方と食い違いが出てきました。

お金は取ってない、と言うのです。

 

「私の財布の中に何もお金が入ってないんですよ。」

「ええ、当人も何もお金が入ってなかったから、通帳に手をだした、と言ってます。

この手の人が通帳に手を出すのは、よっぽどなんですよ、足がつきますからね~。」

証拠はありますか?

私が嘘をついている…と、この刑事は言っている…。

いえね、なにかお金が入っていると言う証拠と言うんですか、それがあればね…。

私が、取り調べられている…。

 

何を言いたいか、というと証拠がないと、相手が誰であれ、信用されないし、自分の主張ができない。ということ。

証拠ですよね、証拠。

 

これ売れてるんです、も証拠があるからまた売れます。

これ、イイものです。私のお宝です。と言っても、鑑定書がなきゃ、価値が解らない。売れてるの鑑定書は、やはり実績、数字の実績が必要です。

 

PS.

後日、警察官数名の立ち会いで記載内容にそって現場確認がありました。私が思っていた進入経路では全くありません。その場所に足形が残ってました。犯人がわざと音を立てたこけしも転がってました。財布のお金?記載さえされません。