「今週の一言(いちげん)」第139話有名芸能人の争族ゴシップ
休日の朝、テレビモーニング番組のチャンネル
とある有名芸能人の三男が、再々婚の妻との争族!
へっへっへ、私このタイプの話題大好きです。
この手の番組、もちろん登場人物の欲得を正当化する発言のおもしろさもあるけれど、メディアの盛り方が見えてくるから面白い。
メディアの盛り方
報道によりますと、財産は、著作権60億。
なにせ著作権は50年間の効力。
一年に1億以上、それが50年間だから、これからの収入は60億。
一年で1億とは凄いことだ。
懐かしい曲が沢山流れて、この有名人が作り出したヒット曲の多さがよく分かる。
でも待てよ、50年間ずーっと1億入るなんてことある?私の年代だからカラオケでも歌うし、番組で取り上げられても視聴率が上がる。
年代が違ってもそのまんまなんてあるか知らん?
ところが、テレビは違う。
これから入ってくるかもしれないし、無いかもしれない収入をぜ~んぶプラスに加算して、表示する。
別にテレビ番組だけじゃないです。新聞だって同じ。「高齢者向け新規事業を始めました、120億円事業」は報道されるけれど、それが徹底して潰れました…なんて報道はない。
テレビ番組のプロデゥーサーからすれば、視聴率が一番の問題。
視聴者は、マイナーなものに惹かれるけれど、(たとえば争族)それを増幅させるのが、お金の大きさ。そりゃ盛りますわ。
テレビの様な、一時の話題づくりを延々繰り返すのが商売ならなら、これは、やはりすごい技法なんですね。
本当に引き継ぎたいもの
経営に携わるものとして、ずっと同じ利益はない、というのは身にしみてきます。
もし、私が息子で、継ぐことができるなら何がほしいと言われれば、著作権の50年権利ではなくて、ヒット曲造りに関わるこの有名人の視点ですよね。
ロカビリーで一回、歌謡曲でもう一回、さらにデュエット曲でもう一回ヒットを飛ばす視点、社会を感じて客層の好みに合わせる視点。
「時どきの華」でしょうか。
事業を取り巻く状況は、変化します。変化に合わせて経営していく、経営者も変わっていかなければならない。頭で解っても…、そんなときは他人の力を借りる。選択肢はあります。
PS
どう考えても、争って儲かるのは、弁護士だけだと思ってしまいます。争族で期限までにまとまらないと配偶者控除1/2も使えないまま…。社長、遺言書は書きましょうね。