「今週の一言(いちげん)」第161話持つと、「儲かる」もの。
2週間ほど前、お坊さんから興味深い事を聞いた。
宗教っぽ話しではありません。もうちょっとだけ付き合って下さい。
そのお坊さん(住職)が言ったのは、
「葬儀は、亡くなったことを悲しむ儀式ではなくて、改めて、亡くなった人の考えや思っていたことに出逢う時間だ。」
何を大事にしていくべきなのだろう?
どう対応していくべきなのだろう?
振り返ってみると、5年前妹を亡くしたときに、私は、妹に出逢った。
葬儀に参列された方が言った一言だ。
「今から、誰に教わればいいんだろう。」
「あなた、妹から惜しみなく教えてもらったでしょう。」
瞬時に、私はそういいはなっていた。
築地で魚を扱う仕事をしていた妹は、飲食店オーナーが主な取引先だった。
築地の仕入帰りの飲食店オーナーが、見舞ってくれた。
葬儀も、築地市場の道路一本挟んだ隣のお寺だった。
上から目線で言われるから、嫌い。
誰だって、自分に不要なこと、役立たないことをわいわい言われるのは嫌いだ。
タダ自分の知っていることを言うのは、自慢でしかない。
それでなくても、私は上から目線の言葉が多いと言われる。
教わると言うけれど、耳にしたいのは、
誰だって「自分に役立つ事、楽になること、儲かること、心地よくなる事。」
それでなければ、他人から教わりたいなどとは思いはしない。
「教える」という言葉は、ややもすればこの基本を横に置いてしまって、学校の先生のように知識を伝授する様が見えてくる。
ビジネスの世界でそれをすれば「独りよがりで自分の自慢ばかりの人とレッテルがつく。
「惜しみなく教える。」は、言うは易く行うは難し
“好かれる”だけでは、人は聴かない。
ビジネスの世界で、好かれるだけなら、相手の耳障りのいいことだけ話すおべっか使いか、何も考えないYesmanになる。教えはない。
「惜しみなく教える。」なんて、できるのか?
おせっかいが、コンサルティング
これは、私のチャレンジだ。
お客様が喜んで利用しようとする考え方を伝える。
お客様が喜ぶのは、使えば儲かると分かるからだ、成果が出るからだ。
だから、絶対成果が出るまで支援する。
一緒にやれる経営者と、やる。
父から「数字」をもらって、「惜しみなく教える。」と妹に誓った。
葬儀の席にず~っといてくれた飲食店が、言ってくれた一言から、私のビジョンが生まれた。
「惜しみなく教える。」
持つと「儲かる」モノ
その人の儲かる数字で、儲かる社長100人に貢献する。
社長の周りには従業員がいる、従業員には家族がある。
一人の儲かる社長に貢献することは、社員とその家族300人、取引先・顧客15千人に貢献する事だ。
これが、私のビジョンだ。
ビジネスは「儲かる」ことだ。
お金だけでなく、「儲かること」
儲かるって、信者を増やすって書きますよね。ファンを増やすことです。
持つと楽しくなる、持つと元気になる、人から役立つと言われるから嬉しい。
ビジョンができて、私はビジネスが楽になりました。
PS.
「商業界」一月号に記事を寄稿する予定です。是非、ご一読下さい。