「今週の一言(いちげん)」第252話原因は、齢のせいじゃない。
昨日、「年齢的にそういう時期になったと、、、」メールが入りました。
同族会社の奥さんの役割はおおよそ3種類。
同志となって、ともに売上にまい進するタイプ
社長の奥様として、専業主婦に専念するタイプ。
そして、3つ目が、金庫番。
社長が営業、奥さんが経理。
中小企業零細企業では、経理事務を社長夫人が担っているケースが良くあります。そしてたいてい経理担当兼財務担当です。
いつもきちんとデータが上がっていた会社だったのに、データが来ない。
変だな~と思いつつも、時間を置いていました。
きっと忙しいに違いない、金曜日にワイのワイの言ったらきっと焦っちゃうだろうから。。。
そして、週明け、月曜日の朝です。
さすがにちょっと心配になり、電話しました。
「…、只今電話に出ることができません…、」なんと留守録です。
(どうしたんだろう???)
と、すぐにメールが入ってきました。
「いろいろ滞ってしまって、、対処が遅れています。年齢的にそういう時期になったのだと思います。」
今までのように仕事ができない原因
年齢だから、新しいやり方になじめない。
年齢だから、ITについていけない。
年齢だから、今までのように仕事ができない
外部から見ていると、金庫番の奥様にはかなりのプレッシャーがかかっています。まず、稼ぐのは稼ぐから、資金をきちんとしろよ。と社長さんから大きなプレッシャー。
自分は正確にきちんとしなくては、人に指さされないようにという、自分で自分にかけたプレッシャー。
ありがたいことに、こういう会社は社長の営業力が凄い。
だもんで、徐々に徐々に会社は大きくなる。
お客様は増えるし、従業員も増やす、資金も増えるし、仕事も増える。
のに、自分がこれは大事と思った仕事は、なかなか人には渡せない。
自分で自分の仕事を増やしてきた。
そうなんです。
お金のことは、おいそれと従業員には見せられない。
通帳を渡したら、自分の娘だって、お金があるならもっとお給料値上げしてと言いそうだ。資金は、商売の血液だから、商売回すために減らせない。
なのに、残高だけ見て、利益だ。使えるお金だ、と勘違いする。
あれも責任、これも責任、と考えてやってきたら、
いつの間にか、責任だらけで、やることいっぱいになっているのです。
責任の一部を手放しましょう。
さあ、ちょっと机の前から離れて、
書類を全部事務所の真ん中に出します。
経理の仕事は、利益を上げること
やることいっぱいを、経理的手法で棚卸です。
経理の仕事は、「ミス・ロス・不正」をふせぐこと。そして、利益を上げる数字を現場に提供すること。
目的を表示すると、やりたい人が出てきます。
本当にやりたいことが、見えてきます。プロアクティブな経理になります。
ミスチェックだけの経理なんて、本当につまらないもの。
―ノグチ
P.S
読み書きソロバンが、いまや読み書きITになっています。若い社員はITに抵抗感がありません。目的や期限が分かれば、上手にITが使える世代が隣にいます。
“手放す“と”情報共有“ができていくようですね。