「今週の一言(いちげん)」第337話何でもかんでもコロナのせい?
ある社長さんからこんな電話が入りました。「売上減ってないのはおかしいね?」
社長さんからの電話、開口一番はこんな風でした。
「去年の売上ってどうやって見るんだっけ?」
今時の会計ソフトは昨年一昨年前の情報もすぐに見ることが出来ます。
(会計ソフトを開いていただけますか?)
そうすると、ほどなく去年の同月一昨年の同月の売上比較が出てきます。
「結果」
クラウドソフトで社長さんも私も一緒の画面を確認しながら話ができます。
一昨年の売上・昨年の売上・そして今年。
「いや~、減ってないよね、売上。おかしいよね。」
(なにか、売上が下がる出来事があったのですか?)
ノグチは意地悪です。
社長さんが同月前期前々期の売上比較の電話をしてくるときは、
「補助金」だとわかっていての受け答えです。
売上が下がったら、補助金がもらえる。
確かにコロナ下で行政からは営業時間の短縮を指導されている業種が多々あります。
こちらの社長さん直接ではありませんが、営業時間の短縮を指導されている業種に関連しています。
「いや~、行政から補助金の話が来てね。でも減っていないんだよね去年に比べても昨年に比べても。」
売上が上がった下がったは、商売人にとって一番大事なところです。
いつだって、どうすれば売上が上がるか?が社長さんの重大事です。
「原因」
このところ売上が、下がってはいない。
だけど、金まわりは苦しい。
今の世の中はコロナ禍。
商売が苦しいのはコロナのせい。
すべてはコロナが原因。
だったら、コロナの補助金はもらえるように何とかならないか。
何でもかんでもコロナのせいにしないでください。
売上が三期ともほとんど同額で推移している。
としたらコロナ禍が原因でしょうか?
逆にお聞きします。
売上がへこまなかったのはそもそもコロナによる影響がなかったからではありませんか?
なぜ、営業時間短縮の業種を持っているのに売上がへこまなかったのか原因を調べましたか?
「行動」
売上が上がるのも
売上が下がるのも
何でもかんでも原因は、社長さんあなたの施策そのものです。
あなたのやった施策が、売上に跳ね返ってくるのです。
施策が間違っていたら、お客様の数が減るか、客単価がさがるか、リピート率が下がるか?
施策が的を得たら、お客様の数が増えるか、客単価が上がるか、リピート率が上がるか?
どっちにしたって、まずは数えていなきゃ売上のアップダウンの原因がわからない。
数えもしないで、全部コロナのせいにしていませんか。
数える事です。
売上を上げたきゃ、数えてください。
社長さん、幸せになりたいなら数えることです。
―ノグチ
P.S.
朝から晩まで「一人、二人、、、。」と数える必要はありません。
今時、レジでほとんど数えてくれます。ほとんどの数字はposレジが教えてくれます。
どう見ればいいのか?そこが大事。ちょっと勉強が必要です。
お問い合わせは→ https://www.n-keiei.co.jp/inquiry