「今週の一言(いちげん)」第218話より安くは、【王道】の販売方法です。
Fromノグチ
一か月前 地方の小売店を訪問しました。
「この町にも大手ドラッグストアが出来たんですよ。
こんな小さな街に大型のドラッグストアが進出ですよ。
それもスーパーマーケットが撤退した跡地ですよ。」
空港から相談先の店舗へ向かう車の中、
経営者との話題は、
新規出店してきたドラッグストアの話題。
向こうの角には、コンビニでしょう、まだ工事中だけど。。。
ここには、ドラッグストア。
丁度、中間にあった薬局は、閉じることになったようです。。。
地方の店舗展開に大きな変化が感じられます。
地方の小規模チェーン店舗が次第に店じまいし
大手のドラッグストアが、全国制覇とばかりに進出しています。
小さな小売店から見ると、
大型ドラッグストアは飛ぶ鳥を落とす勢い
“モォ、どうにも止まらない”
「価格でかなわないです。
うちの仕入れ値より、もしかしたら安いかもねぇ…。
私が買って帰りたくなる値段ですよ。」
より安くは、販売の王道ですが、
価格は、単独の小売店は競争できない。
「高齢者は消費自体がしぼんでいるんで、大量には売れないじゃないですか。
そこにこの低価格のドラッグストアだとね、、、辛いですよ。
先生のところみたいに、人がいないんだから、」
(確かに、、、東京は人口が多い)
地方都市の小売店のお客様は高齢者層が多いという特徴があります。
安くしても、大量購入はあまり望めないお客様です。
値下げで失うのは、売上?
じゃー、うちも安くしようじゃないの!
人気の商品の値下げです。
経営者夫妻は、即座に大反対!!
小さくすると、それだけ売上が下がる。
いつもは値上げを推奨するノグチ先生が、なぜ今回は“安く“するの?
今のサイズを小さくして、値段を下げたのです。
大きなパッケージから、小さなパッケージにした方が
お客様には買いやすいのでは?便利さの提案をしたのです。
人気のあるお総菜コーナーの商品。
298円商品も198円商品も実は中身は同じ。
タダ違うのは、ボリューム、パッケージのサイズです。
298円商品の中身を100とするなら、
198円商品の中身は50。
これだけで、粗利益率が、25%アップです。
今回のノグチの提案は、利益率のアップ提案です。
値下げで得たものは、客数。
ちょっと待ってください。
マイナス面も正直にお話ししなくてはなりません。
販売個数が同じなら、利益総額は、298円商品のままの方が多くなります。
ところが、販売個数は、298円の時より198円の方が、必ず多くなります。
これには確信があります。
同じ商品であれば、安い方を買う、のは消費者の常識だからです。
(ところで298円商品を198円商品にしたら、売れ行きは、どう?)
「それが、不思議と売れています。」
「値下げしてないけど、値下げだと思うみたい。」
「食べきりサイズ? 少な目で健康にもいいって、それで買って行くんですよね。」
実際、販売個数は50%増えました。
品数を増やしたことも、販売個数が増えた理由です。
選べる198円商品数を増やしたのです。
おばちゃんは、品数が多い方が好きなんです。
ノグチもれっきとしたおばちゃん、
品数を増やして購入数を増やす販売方法に自信があります。
何を値下げするか、それはお客様が最初に手にする商品。
最初の値段を下げるとお客様は買い物モードに火が付きます。
火がともれば、、、、販売個数は伸びていく…。
商売には、王道があります。
―ノグチ
PS.
「集客商品で儲けない。」その通りですが、何を集客商品にするか?
小さなお店では迷ってしまうことがあるものです。特別な集客用の商品を新たに探さなくては!と思ったりしませんか?
大きくする・小さくする、大量にする・少量にする、販売方法は、たったこれだけでもお客様には新鮮で便利になります。
“安い”は、あなたの視点一つでかわるものです。