「今週の一言(いちげん)」第138話なぜず~っとパートだったの?
「エッ…、子供ができたら、仕事できないから、パートになるしかなくて…」
1987年のちょうど今頃、私は初めての妊娠。
結婚してからすでに4年目。子供には恵まれないのかな。そう思い出したときでした。
会計関連会社に勤務して10年。そろそろベテランの域に達してました。
「会社は辞めてくれ。その後働きたいなら、パートだな。」
上司と会社近くの喫茶店で会話した情景を思い浮かべます。
私もそれが当然と受け止めていました。
お金の対立、マイナスが起きていた。
昨日、お客様と仕事終了後のコーヒータイム。
私を、前職時代から知っている古いお客様。
「なぜ、ズ~っとパートだったの?仕事できた人なのに。」
この一言で、古い記憶がよみがえってきた。
子供ができてから、私の給与条件はパート。なんで、売上上げてもボーナスもないのか。「ボーナスがほしいか?」上司は白いメモ用紙に10万円也 とかいて渡してよこしました。
給与体系不満なら会社は止めなさい。それが当然と職場の同僚達も考えているように思いました。
給料はいい、私は夫の給与でも食べていけるのだから…。
ただただ仕事の楽しみを追っかける。
会社の金は研修費用は、会社のお金だ。
稼いでも給与が上がらないなら研修は受けさせてもらう!
どうすれば、もっと私を評価してくれるようになるの?
全国から集まってくる会計業界の人々。税理士・公認会計士・MBAをとった方…。
研修を受けて、夜になると一緒にビールを飲み上司の悪口に花が咲く。儲かっている噂を聞きつけては、ナゼあの事務所はお客さんから金を引き出せたのかの論議(?)
そこで仕入れた小ネタを持ち帰って上司に報告するも、
「できるならやってイイよ、入金は会社の通帳にな。研修費稼げよ。」
当然と言えば、当然の一言。
違う、なんか違う。
相変わらず、お客様との関係は良好だった。
事務所にいたくないから、お客様のトコロで一日過ごす。1つトコロだとご迷惑を掛けるから、ご近所を紹介してもらう、日に5件掛け持ちも。
同僚達は、お客様から逃れたいとお昼は駅近の喫茶店やレストランに駆け込む。でも、お客様と一緒ならお昼も話しながらご一緒ができる。私は社長と夫人達のあけすけな会話が好きだった。私はこの人達のお金の情報をもらっていたんだ。
会計ソフトじゃない、違う、違うんだ。
独立して分かった事。
2006年3月、とうとう退社を申し出ました。上司は大層喜んで送別会を開いてくれました。退職したのに、お客様は同じ。いえ、全く「0」からですが、1年2年のうちに前職時代のお客様から仕事をいただけるようになっていました。
上司の顔色を見ずに仕事を進められる。
けれどそこには、もっとシビアな経営者達の顔がありました。
もっと手っ取り早く儲かる方法ないの?
会計ソフトではできない、”儲かる数字”を使った儲かる経営。自分が儲かるには、まずお客様を儲けさせなくては!
数字は、ハッキリ、スッキリ、します。さらにそこにウズウズ+ワクワクをどうかけ算するか?解決策は原因がハッキリすれば、自ずと出てくる。
PS.
自分の儲かる数字を会計事務所に外注するのは、儲けも会計事務所に外注するようなものです。ある人曰く儲け数字の外注は、夫婦関係で○EXを外注するようなもの。 家事や料理、育児などは外注できても、○EXは外注できませんからね。。。