「今週の一言(いちげん)」第163話なぜ、請求書は嫌われるか?
「請求書を頂きましたが、明細に『別紙』と書いてありますが、その明細がついていません。ええ、明細をいただいてから、確認して、お支払いいたします。
…ふ~ん、請求書に間違いがあると、本当に頭に来るね。あ~、請求書なんてなければいいのに…。」
事務担当者が、郵便受けから、大量の封筒を取りだして、机の上にドサッと置いて、さて、どれが、社長の机の上に持ち込まれますか?
お歳暮の時節が近づき、ギフトのダイレクトメールが山のよう。
社長が真っ先に見たいものは、何でしょうか?
気になる製品のカタログ請求をした場合には、カタログが届くのが待ち遠しい。
ギフトカタログも、百貨店が顧客に気を遣ってくれているようで、ちょっと嬉しい。
横目で、ちらっとみて、鬱陶しいけど気になるのは何でしょうか?
それは、「請求書」
見たくないけど、どうしても見ちゃう理由
「今月はいくらだったの?」
「これ必要なのかな?」
「高い高い言うなら、他の業者に、見積もりさせてみればいいのに。」
事務員は、独り言のようにそれでも周りに聞こえるように、話しながら封筒を開けて、いろいろな形の請求書を積み上げて、社長の確認トレーへドンと置く。
こんな光景が御社でも毎月行われていませんか?
請求書は気になるものです。
お金にまつわる書類は、どうしても気になる事柄です。
お金は一種の「恐怖」
「支払ができるかな。」
社長なら、誰しも思う「お金がないかもしれない」不安をかき立てるからです。
請求書は「嫌われている」のではありません。
いわば、ツンデレ。
なるたけ払いたくないし顔を見るのもイヤだ、でも見ると相手業者の顔が浮かんで、支払をしなければと思う。
売上は不安定、支払は確定
40億もの売上を上げている社長さんのお話しを伺った折おり、今の心配は?と尋ねると、月末にふと「今月は大丈夫か?」と思うことがある。と資金繰り不安を口にされました。
売上は不安定が常。
支払は確定が常。
いつでも支払額以上に入金額があるという保証は無いものです。
「だからね、○○商社から請求書が来たら、真っ先に俺のところへ持ってきてくれ、と事務員に頼んだよ。請求書って気になるんだよ。」
あなたが思うように、あなたの顧問先も請求書に、この想いをいだいています。
「ありがたみ」が薄れないうちに
末締めに発行すると決めたからと、月初に納品しても請求書は月末締めで郵送したら、お客様の手元に「請求書」が届くのは、翌月の月初です。
もう一ヶ月も前の話です。ありがたみも薄れてしまいます。
納品しても、サービスを行っても、請求書は、業務の流れに添ってお客様に届きたいのです。
「いい商品だ、自分はいい物にお金を出したんだ、間違いなかった。」と納得してお客様が支払をしていただける、お客様の気持ちに添った請求書を出していきませんか?
PS.
高齢者もスマホを使う時代です。社長!もう切り替えましょうよ。昔ながらの会計経理から脱却しましょう。クラウド型の顧客管理システムが廉価で手に入りまよ。