「今週の一言(いちげん)」第317話「ないものねだり」の罪
今年の確定申告は4月15日まで。期間が伸びても税金申告のわずらわしさが軽減されることはありませんよね。そして、毎年、「あの時ノグチサンは、…」と言われる話があります。
この時期になると、かつて務めていた会計事務所時代の同僚からこんな電話がかかってきます。
「『あっ、私5時だから。ジャーお願いね。』って帰っちゃうんですよー、ノグチさん。
これってないよね。一体どうしてこんな人の下で働くことになったのだろう?って、悲しかったー!どうしてこんな上司の下についたんだろう、辞めてやる~!って本当に思いましたよ。」
(ふっふっふー、ゴメンねー)(笑)
今はすでに会計事務所を運営する立場になっている税理士さん、中堅の幹部職員になった面々から、
「あの時ノグチさんはー、…」と電話がかかってくるとああ~確定申告の時期になったのだと感じます。
部下に甘えていない?
当時私は3人の子育て中
朝、子供たちを保育園へ連れて行くのは、夫の役目。
夕方(ほとんど夜)子供たちを保育園に迎えに行くのは、私の役目でした。
保育園は6時半まで。
時間に間合い合わないと言っては、園長先生に頼み込んで、
それでも延長してもらって、7時くらいでしたでしょうか。
当時とにかく5時半には事務所を出ないと、子供のお迎えには間に合わない。
子供よりもズ~ッとしっかりしている会計事務所の同僚には、
「自分で(考えて)やってね。」が同僚への基本スタンス。
(だって~、私は子供ができたからって正社員辞めさせられたんだよ。パートだもん5時じゃん)
「その逃げズルいっすよ~、古株が新人にいう言葉じゃないっスね。」(笑)
部下に正確な仕事を求めるなら
新人社員に正確な仕事をしてもらいたいのであれば、職務と手順の明記が必要です。
「手順書」「マニュアル」「指示書」「職務記述書」名前はいろいろありますが、基本動作に手順を確立すると、生産効率は格段に上がります。さらに社員間の給与に対する不満の解消になります。なぜなら、書き出すだけで、改善点が見える、自分の立場が分かる、他者のアイデアがいただけるからです。
チェックする立場の役職であって、やっと「自分で考えて」ができます。
自分で考えるには、事業の目標に沿っているか、貢献できるかが基準です。
権限を与えていない、事業目標を共有していない新人さんに「自分で考えて~」は
「ないものねだり」です。
お金を集める経理設計図をもつ
経理には、「経理設計図」が必要です。
どの資料から、売上を拾うのか?
なぜ、拾った数字が、正しいものだと言えるのか。
期間に合致しているのか、回収できる保証はなにか?
お金を集める経理には、「経理設計図」が必需品です。
―ノグチ
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