代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第384話残念!!やってもムダな仕事

From 世間一般経理のお仕事は、ただ今繁忙期に入っております。お忙しい税理士先生の事務所にお邪魔すると、「も〜、みんなウチに書類預けたら確定申告はおしまい、と思っているよ!」

先生の愚痴が始まりました。

 

「終わりじゃないんだよね。僕たちこれからこの書類の山をデータ入力しなきゃならないんだよ。」

そうなんです。領収書を集めただけじゃだめ。データとしてPC入力しなきゃ、申告書なんて作れない!

「真面な申告書にするのにどれほど時間がかかるか、みんな知らないんだよ!」

先生の怒りはごもっとも。

 

現金出納簿は、一日にしてならず

そこなんですよねー。

税理士事務所に書類を預けるお客様は、税理士事務所の職員さんはみんな頭のいい人だと思っていて

書類を預けさえすれば、すぐにまとめられると思っている。

 

ちゃうちゃう、すぐにまとめられるわけ無いです。

商売しているおウチの領収書の量は、家計簿に貼っている領収書の数倍、数十倍の量です。

家計簿だってつけた事ない連中が、商売屋の伝票に取り組むんだもの、時間がかかってしょうがない。

 

しかもですよ、レシートは、小ちゃくて、読みにくいし、しかも掠れてる。(一年前のだからね)

交際費なんだか、仕入れなんだか、判別つかない。

 

お金払うのは、誰?

それでもって、職員さんが事務所の先輩に「あの〜、これ会議費でしょうか、交際費でしょうか?」

なんて聞いたとたん「私が使ったんじゃないからわかる訳ないでしょ!」

 

さらに困るのは、ともかく一枚一枚ちゃんと入力したら、現金残高が200万円もマイナスだ!

そのまま試算表を見せたら、「ちゃんと、資金の出所聞いてこなかったのか?」と先生に叱られる。

あ〜、こんな損な仕事はない!

 

だったら、やめたら〜。

と言った瞬間、税理士事務所の所長様はじめ職員さん全員のひきつった視線!浴びちゃいました。

ウワッ、ごめんなさい、さようなら〜。

 

お客様の目的以上の価値はムダ

税理士事務所の目的は、税金の間違いない計算です。

お客様は、税務調査が大嫌い!税務署が来ないように計算してほしいんです。

税務署も、利益が確認できて、しっかり納税すれば、文句なし。

 

会計事務所の先生をはじめ職員さん、皆さんとっても真面目なんです。

帳簿を作成し、会計ソフトを取り扱ういわば、経理の職人さんです。

真面目な経理の職人さんたちは、正しい納税のためには、正しい現金出納簿作りが、絶対だと思ってる。

 

う〜ん、それって正しいかな?

現場で、現金を数えない限り、現金残は正しくないでしょ。

真面目な経理の職人さんたちが税理士事務所で作った現金出納簿は、机上の空論かもよ。

 

そんでもって、その空論に、お客さまがお金を払ってくれているのかしら?

何が、価値なのか?

お客様が欲しくないものは、商売では価値がないものです。

 

う~ん、残念!!

 

―ノグチ

 

P.S.

預金通帳を出納簿として使う、その仕組みを取り入れてみたらいかがですか?

クラウド会計ソフトは皆この考え方です。社員が払ったレシートは、経費精算され支払われた時に、口座から資金が出る。簡単にしましょ。

お問い合わせは→ https://www.n-keiei.co.jp/inquiry