「今週の一言(いちげん)」第336話失敗を反省してはいけない理由
先週の金曜日、建設会社担当者とオーナー経営者の打ち合わせに同席しました。
「御社は大きいから、一回くらい失敗しても問題はないかもしれないけど、ウチは虎の子の一棟ですよ。一つしかない。親から事業を引き継ぎましたが、修繕も愛着を持って整備しているんです。」
「オーナーの言ってらっしゃることはわかります。だから借入金が返せる安定した収支の提案をしています。逆なんですよ、オーナー経営者だから営業成績を問われないでしょう。僕らのように上場企業の営業マンはひたすら這い蹲っても利益出さないと会社にいられないし、第一利益だせない物件はすぐに売却しますって言うしかない。いい建物だからなんて建物への愛着なんて言ってられないんです!」
経営は、そもそも難しい。
不動産賃貸経営の難しさは、期間が長期にわたること。
鉄筋コンクリートのマンションを建てたら、おおよそ50年経営を続けることになります。
いいなぁ、50年間も不労所得があって、、、!
なんて思うのは、あなたが、不動産経営の恐ろしさを知らないからかもしれません。
えっ、そうなの?なにが恐ろしさなの?
建物が古くなるにつれ、賃料は少しずつ下がっていきます。
そこは理解していただけますよね?
はじめから売上が年々下がっていくことが確定している商売なのです。
しかも、修繕は必ず発生する。
まず、賃貸人が変われば、そこではリフォームが発生する。
さらに年月がたてば、水道管の取り換えや、電気設備の更新が必要になります。
つまり、収入が少なくなったときに、修繕費が発生する。
しかも給排水管やエレベーターの修理は、そこそこ高額。
ここでお金が貯まっていればいいけれど、そんなお金は無い!
お金が難しさを倍にする。
キャッシュフローから見れば、
減価償却費はお金が出ていかない経費です。
その分お金が貯まっているはず…。
でも、御多分に漏れず、こちらのオーナー社長さんも、借入金で建物を建てたので
減価償却費がそっくりそのまま借入金の返済になっていました。
つまりは、手元資金が残っていない。
「なんで、オヤジは、こんな不動産の契約したのかな…反対すればよかった。」
成功する心得
いえいえ、ちょっと待ってください。
失敗を反省している場合じゃありません。
あの失敗、この失敗、並べたところで成功への手掛かりはありません。
大事なのは、成功するための心得を知ること。
成功する心得その1「成功者に学ぶ」
成功している、マンションを見に行くことが最初。
お客様が喜んで借りている、お客様が価値を見出している本質を学ぶ。
そして、まねる。
成功したければ、反省するより成功している事業から学ぶことです。
成功するには、成功した人から学んだ成功の行動をまねてみる。
成功の行動で、あなたも成功出来たら、そこに成功の本質があるのです。
―ノグチ
P.S.
こんな数字見たことありませんか?
やってみようかな、、、と思う人 10000人
実際にやって、成功した人 100人
成功し続けている人 1人
成功し続けるのは、本当に難しいことですよね。
だからこそ、「成功したければ、成功している経営者に学んでまねる。」です。