「今週の一言(いちげん)」第319話「朝、缶コーヒーを飲む奴は…」
Fromノグチ 「格言」をつくるのが上手い部下がいました。今日は「仕事場の格言」の話です。
「ノグチさん、分かりやすい「格言」があれば、もっとみんな仕事するんですよ。」
朝から部下に“指導の仕方”指導を受けているのは、ノグチ。
どうやら、言うことがわかりづらい、正論はそうだけど、
一発でわかるように言ってよ!ってことだ。
「例えばさ~、『朝、缶コーヒーを飲む奴は、仕事ができない』とかさ~。」
(えっ、それって本当なの?私毎朝コーヒー飲んでる~)
「だからさ~、あれ 見てよ。」
行動を数える。
彼の指さす先、事務所の大きな窓の下。
丁度、朝の通勤時間です。
窓から見える道路の向こう側、自動販売機の前で缶コーヒーを飲んでいる同僚がいます。
そう、彼は一か月ほど前に入社した社員。
ひょうひょうとしていて、時に見せる笑顔がかわいい。
しかし、どうも積極的に仕事に取り掛かる意欲は見えないなぁと感じている社員
上司が人材採用会社で面接して採用した社員でした。
私は上司からこの新人社員を即戦力として現場で活躍できるように指導しろと
課題をいただいておりました。
そこで彼に、毎日一定時間を研修の時間にあてて、職務基準書や会社の指針などを説明していました。
窓から見える道路の向こう側、自動販売機の前で缶コーヒーを飲んでいる同僚
目が合いました。
手を振ると、優しい表情で向こうも手を振っています。
もう、とうに朝の勤務開始時間になっているのにねぇ~
言葉を数える。
一言で人の背中を押す言葉を「格言」といいます。
缶コーヒーメーカーさん、ごめんなさい。
今日の「格言」は、万人向きではありません。一般には通用しない。
でも私の上司の背中を押してくれました。
「社長、『朝、缶コーヒーを飲む奴は、仕事ができない』って格言、知ってるでしょう?」
「そうか~、そんな言葉が、今はあるのかね~。」
顧客を数える。
私たちはお客様の背中を押す「格言」を見つけるのが一番の仕事です。
自社にとって一番のお客様を見つける。その人の購入にいたる一番効果的な言葉を探す。
それには、数えることです。まず自分の行動を数えることから始まります。
―ノグチ
P.S.
中小企業の社長さん達って、動物的な「勘」で、会社を大きくしているってこと。
でも、今は、コロナ禍。お客さんが減少している、売上が伸びない。
社長の動物的な「勘」や、お客さんを引っ張ってくる社長の「腕力」だけに頼っていていいの?
私は、それだけでは生き延びないと思っています。
どうすればいい?そう思うなら、ご相談ください。
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