「今週の一言(いちげん)」第291話Youtubeと鏡と罪
Fromノグチ
先週の週末、連休中日の24日、川崎能楽堂で子供たちの能舞台を観劇しました。
土蜘蛛の舞台を終えて満足度100%の子供たち。
舞台に立ったのは、全て子供たちだけです。
シテと呼ばれる主役もワキも、地謡もです。
これって、凄い!
コロナ下で閉じ込められ感がいっぱいな時期ですが、
マスク・フェイスシールドを付けて、
口元は暑くても頑張って大きな声で謡ってくれました。
ご指導の先生をして、「本番にはめちゃ強い子供たちだわ」と言わしめました。
2時間前の問題
ここに至る2時間前、楽屋での出来事です。
先生たちは、ここに出演する全員の着付けから始めます。
頭に大きな赤い被り物を付けた子や能装束の子など26名
この支度は mmかなり大変mm
着物に袴の、一見簡単そうに見える着付けもなかなか大変です。
だって、普段 着物着て足袋はいて袴をつけるなんてことはしませんよね、
小さな子供に着物を着せるのは、七五三でも大変でしょ。
当日、早めに会場に着いたので、おせっかいおばさんよろしく
楽屋へ行き、お手伝いさせていただきますと声をかけると
じゃ、帯結んで、となりました。
袴着けは難しいので、能楽師の先生に着けてもらいます。
私は、袴をつける前、着物を着ている子たちに、帯を締めるのです。
袴を着けてもらおうと、帯を結んだ子を先生の前に連れて行くと、、、
「あれ、緩んでるね。」
「ちょっと、上過ぎる。」
「・・・なんか変じゃない・・・」
簡単な解決策
ウン? 結び方間違った、、、
実は着物を着せて、袴用に男性の帯の結び方をするのは久しぶり
ここ一年くらいすっかり忘れていて、昨夜Youtubeで一夜漬け。
「違うよ、まーちゃん、これじゃ死んでる。
死人の打ち合わせだよ。左前。」
「え~っ、僕死んでるの~」
帯をほどき、腰ひもを外し着物を脱がせる間中、ま~ちゃんは、
「ボク、死人なの~、死ぬのはやだよ~(笑)」
(大丈夫よ~、ちゃんと直すから。ほーら、前よりずっとかっこよくなったじゃん(笑))
楽屋の壁に張り付いていた彼のママが、静かに近づいてきて
「Youtubeで見て、さっき「鏡」を見ながら着せたんです・・・逆でした・・・」
見回すと、あの子も隣の子も、左前。
見ているのに見えていないもの
YouTubeで検索かければ、なんだって出来ちゃうように思えませんか?
困ったときのYouTubeさまさま。
おまけにスマホでも見えるから、お出かけ途中の電車の中でもすぐ役立つ。
とてもいいけど、YouTubeって、すぐにわかったような気にしてしまうのが、「罪」
Planはいいけど、Doは中途半端、Seeできる力はなかなかつかない、
良いか悪いか自己判断できるほどには、習熟する時間をかけないのです。
会計ソフトにキーボードで数字をポンポン入力すれば、試算表ができるけれど、
それで、今の会社の状況をどうむのか?はできないし、
明日の売上のために、できる対策は何なのか?考えられるわけじゃないのと一緒です。
―ノグチ
P.S.
今時の提案方法が、Zoomであったり、スカイプであったり、ベルフェイスであったり、変わってきているとお感じになっていませんか?
コロナ禍が通り過ぎるのを待っているのではなく、コロナ下の経営・販売・財務をご一緒に考えましょう。
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