代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第258話お金に嫌われる習慣

Fromノグチ

一か月ほど前の話です。

古くからのお客様から、相談したい人がいると電話が入りました。

 

「ご主人は、公務員でしっかりした人なのよ。今まで全部自分で申告していたんだけど、この度税務調査が入ってね、それで相談があるっていうの。今、電話変わるね。」

 

電話口で初めましてと挨拶をしたのち、困ってらっしゃることは?とお聞きしました。

「税務調査は仕方がない。今、困っているのは地方税の支払いです。」

 

地方税の支払金額が倍になってしまった。

公務員の夫には、税金で困っているという相談はできない。

というか、“きちんと払えないなら、仕事はやめろ“と言われるのがオチ!

 

問題は、税ではなくて、お金

税金は、追っかけ追っかけやってきます。

消費税が払い終わったら、所得税、これで終わったと思ったら、次は住民税さらに社会保険料と、次から次です。

これをどうにかできないか?と…。

 

(お金の問題だから、ノグチを紹介したのか…)

 

電話口の相談者が話しているのは、お金の問題。

お金不足の問題は、足りないから借りてくるという、解決法もあります。

この借入は、一時的なうわべ繕いができるだけです。

 

お金に好かれる習慣・嫌われる習慣

お金についての考え方・価値観・習慣は身についたものです。もし、お金に嫌われる習慣を持っていると、習慣を変えない限りお金は寄ってきません。

 

この相談者にも少し突っ込んで、客単価や客数の資料があるか、売上伝票などがありますかと聞くと、途端に

「そんな資料ありません、売上伝票は捨てました!」

 

売上伝票は、捨ててしまった‼

 

つまり、お金が「いつ・どの商品で・誰から」自分に入って来たのか、この相談者は、よく知ってはいないのです。お金に好かれるためには、お金がどの人から入ってくるのか、どうやれば自分のところにいてくれるか、を知る習慣を身に着ける必要があります。

 

お金に好かれる習慣は、あなたの武器になる。

もし、手元に「売上伝票」という顧客情報があればどうでしょう。

税務調査をネタにして、お金持ち顧客を訪問できる。この時期に買ってくれたお客様の情報があれば、昨年もお使いでしたから、と訪問できます。

「売上」という束のお客様はいません、一人一人のお客様がいるだけです。

 

これから支払うお金は、どこから出すか?

それは、これからお客様から頂くお金で、工面しなければならないのですから。

 

誰がどれだけいつ買ってくれたか、売上伝票は、いわばあなたの武器です。

マシンガンと素手、どっちを持っていた方が勝てるかしら?

強い武器を持たずに、素手で毎日を戦う、これは長続きしません。

正しい武器をもって、令和の荒波に打ち勝って生き残っていきましょう。

 

 

―ノグチ

 

P.S.

私の仕事【経理】は技術的なノウハウを教えてくれると思われています。

技術的なもの、例えば歯医者さんに虫歯を治してもらう、入れ歯にしてもらう、これ技術です。でも歯医者さんはきっと言います。毎日歯磨きしてください。あなたの習慣を治さないと、ってね。お金についても同じなんですよ。