「今週の一言(いちげん)」第254話気配り社長は、面倒くさいか
Fromノグチ
お客様との打ち合わせが終わり、社長さんから社員と一緒に昼食を一緒に食べましょうと誘われました。
「なに、タンメン?
そんなんでいいの?
俺、日替わりの定食ね。」
同席した経理部長にも、
「何でも好きなものでいいんだよ。俺と一緒じゃなくても」
「あっ、ちょっと待っててね。シュウマイと餃子ね、みんなでつまめるだけ」
確かに!出てきた定食は品数が多く(八品)かなり豪華
すると、「先生、これ美味しいから、、」とおかずの一つを私の前に。。
(社長、これ何のお料理ですか?)
「わかんないよ~、オレ 食べたことないもの。。。」(笑)
「とにかく食べてよ。一緒に食べればおいしんだから。」
隣で経理部長が笑っています。
「いつものことですから、気にしない、気にしない」(笑)
(じゃ、遠慮なく。いただきま~す。)
「好きなもの、好きなだけ食べていいんだよ。余さないでね。」
とにかく一緒に食事している誰かれなく言葉を掛けます。
自ら行動する。
社長さんは、男性にしては小柄。
年齢ももうしっかり高齢者です。
どう見ても大食漢には見えない社長さんが、とにかく率先して食べている感じ。
たぶん、自分が食べなければ、周りも食べにくい。
気を使っている。。。
社長さんは、気配りの人です。
たまには、社長の顔が見たいよ。言われて伺ったお客様へ渡す業務報告書には、
問題点を含めて、細やかに報告文章を書きます。
「字がへたくそだけど、想いは込めてね、書くんだよ」
売上が安定して上がっていく。
気配りができる・できないは、売上の数字に現れます。
気配りができる人=売上が上がり続ける人。
気配りができない人=売上が乱高下、もしくは、平均それ以下。
気配りって、お客様全体にも、職場全体にも目が行き届いて、
しかもその人だけもふんわり見ています。
だから、その人のお役に立つ。
売れるって、お客様側から見れば、自分の役に立つ人と付き合いたい、という思いと行動です。
売る側が、売上を上げたくてお客様に自分への貢献を要求しているとしたら、
そのうち絶対買いたくない人になる。
わが社の売れる言葉のテンプレート化
気配りができない従業員がいるなら、秘策があります。
会社全体で「売れる気配り情報」をストックしておくのです。
契約できた!その時どんな言葉・提案・質問したのかテンプレート化です。
この会社では早速始めました。
社長が書いた業務報告書から、これいただき!文書を抜き取りです。
文章を考えて書こうとするから、面倒くさい。
楽になるには、うまく言った文章を、売上アップの魔法の言葉にすることです。
―ノグチ
P.S
社長の業務報告書を黙って見せられた社員たちは、説教されるのかと思ったようです。「これから、お客さんがどの文章で紹介をくれたか、クイズです。当たったらご褒美が出ますよ。」とゲームにしました。
不思議!ゲームにするとみな一生懸命になるんです。そして自分が選んだ文面を業務報告書に使わせてください、と。選ばせると本人の欲しいものになるのです。