代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第247話娘は手ごわい!

Fromノグチ

 

一週間前、お客様の大きなプランが完了したので、完了後のご挨拶に伺いました。

 

案件の骨子は、一言でいえば、「事業承継」です。

後継者が自分の代の経営理念をまとまるところまでたどり着きました。

理念がはっきりすると、行動基準がぶれずに進めます。

 

「いろいろありがとうございました。

今回借金を背負ったじゃないですか、身が引き締まるって思いましたよ。

父の仕事の引継ぎで、借金はわかっていたけど、本当にはわからなかったのね。」

 

「だから、支店長さんに『御社の借入は何ら問題ありません。当行としても是非とも借りていただきたいと思っていました。』と言ってもらった時は嬉しかった。

今までは、一介の主婦だもの。」

 

そうなんです、今回事業を引き継いだのは娘さんの方

息子さんは、事業に向いていないと、現在の仕事を変えませんでした。

 

幸せの方程式、最良のルール

経営者も周りの目も、家の長子が事業を継ぐ

それも、男性がいい。

これが、みんなが幸せになる最良のルールだ、と思い込んでいます。

 

私も、永い間 そう思っていました。

会計事務所時代、相続と言えば、この考え方一辺倒でした。

たくさんの事実は、それがそのまま幸せの方適式ではないことを示しているのに、、、

 

さて、何が基準で、私たちはこの人なら、大丈夫!とか

この人は、いい人だけど、、、どうかな?とか

オッこれ見どころある、いけるかも、って判断しているっでしょうか?

 

「私ね、政治家って長期展望ない人がやっちゃいけない仕事だと思うの。

20年くらいの時間スパンで仕事を考えないといけないのが政治だと思うから。」

 

「大企業の経営者は、そりゃ任期が短いけど、

老舗として経営を永続している会社ほど、社長の任期は長いと思いません?

会長・社長、親子で永いこと経営してますよね」

 

彼女は、永い時間軸の視点で物事をとらえます。

もちろん、目先の支払いをどう削減できるのかも知恵を絞りますが、

そこは得意な人に任せるべきだから、と夫に仕事を任せたりもできます。

経営者の仕事は、適所適材

 

【適所適材】

経営者の仕事は、その人が得意なことをすればいいということではありません。

経営者としてやっていかなければならない仕事が、明確にあります。

会社の利益を出して、継続経営をさせること。

 

7年後にどういう売り上げと、利益を出していたいか、

それは理念、大げさと言われそうですが、考え方に即して生み出されます。

先を考える資質・それを言葉にする力が、経営者には必須なのです。

 

先を読もうとする力、先を読むために過去の資料の確認を怠らない努力

新しいことを取り込む好奇心

高い視座と長期的時間軸

 

「父の兄弟4人いるけど、4人とも視座が違いますよね。

娘の私の目から見ても、父の兄、長兄が一番大きかった、長期展望があった。

さすがに、〇〇省事務次官だったよね。」

 

恐るべし!娘の言葉

 

―ノグチ

 

P.S.

いい人なんです、お兄さんは。技術者というか、職人肌というか。

いい人は、適材適所。技能や得意が生かせる仕事をしてほしい。

だって、その方が、幸せになりますから。