「今週の一言(いちげん)」第243話笑われた。それは売上アップのサイン
Fromノグチ
中学生の時に聞いた【売上拡大】のアイデア
ここは、食品製造会社の会議室です。
社長以下、営業本部長、製造本部長、企画部長…、、
会社の主要役員が一堂に会しています。
順調に伸びてきた売上が、ここ数年横ばい。
周りからは、安定していますね。
と褒められても、内部の反応は違っていた。
売上は、伸びない、イコール停滞。
取締役が、雁首並べて(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン
どうすれば、売上が上がるんだ?
会議室は、ど~んより重い空気が立ち込めています。
その時、社長の後ろに座ってメモを取っていた社長秘書が、ふと言いました。
「穴を大きくすればいいじゃない。」
秘書のアイデアは、笑われた。
『あっ、シマッタ!』
社長秘書は、思わず、かわいい口元を押さえました。
求められてもいないのに、秘書が差し出がましいことを
役員会議の席で出しゃばり発言は、いけません。
口元を抑えたものの、秘書として叱責を受けるな、と思ったのです。
ところが、斜め横の副社長が、クスッと笑いました。
「確かにそうですよ。穴を大きくすればいい」
日本国中の食卓に自社の製品を届ければ売上が伸びる。
それを信じて拡販活動をしてきた。
ありがたいことに、広くいきわたった。
でもそれが今は、売上の上限になってしまっている。
消費量を伸ばす、小さいけれど、確実なアイデア。
それは、日本国中の食卓に置かれた自社製品の穴を大きくすること。
「なるほど、採用だね。」
副社長のクスッと笑いに、社長がすかさず、アイデア採用を表明しました。
後日、その社長秘書は、【社長賞】をいただいたそうです。
お客様がクスッと笑ったら、◎
お客様と話していて、クスッと笑われたことありませんか?
そんな時、笑われたから、これは失敗だと思ったのではありませんか?
従業員が、お客様からクスッと笑われたら、ダメな奴の烙印を押していませんか?
「クスッと笑われた。」
それは、販売としてとっても価値あることです。
だって、販売はお客様を心地よくすることが何より大事だから。
商品の機能が大事なのは、その機能で、お客様の問題解決ができるから。
で、買えば心地よくなるはず、、、
でも、それだけではあなたから買う必要はない、でしょう?
そうです、あなたは知っています。
商売で大事なのは、あなたから買うこと。
買い物は、あなたとお客様との間に価値のキャッチボールがあるから嬉しいんです。
クスッと笑われたアイデアは、お客様にとって「価値」です。
お客様はそれで、勇気づけられたり、感謝したりする。
「価値」があるから、クスッと笑いという報酬をあなたに返してくれています。
いつもは、ピンクのパンティの話ばかりする酒問屋の営業部長さんが、
笑いもせず、こう言ったのを覚えています。
「すごいよなぁー、穴を大きくするアイデアも、それを笑って採用する社長も」
―ノグチ
P.S.
販売は、商売の基本ですが、これがまた難しいですよね。
いい商品というのは、一生懸命考え作っている。でもなぜ私から買うのか?がなければ自分の商売あがったり、ですよね。
お客様が良い気分を味わうこと、それはクスッと笑いにつながっていますよ。