「今週の一言(いちげん)」第242話不景気の時こそ、みるべき数字
Fromノグチ
銀行の相談室で聞きた驚愕情報を公開します。
「いやー、今は『1』を切りますよ。
この20年結局は変動を選択した人が儲かったのは、間違いないです。」
「とはいっても、世の中 状況は変わらないとは断言できないんで、
固定も用意しました。」
「さて、○○さん、金利プランをお見せして」
提案は3種類です。
変動金利だと、全銀協TIBOR+1.150%=1.22227%
固定なら、1.38%
ちょっと変形した金利選択特約付が、0.97727%
さて、お薦めは、3番目の金利選択特約付。
手数料が必要です。
手数料を払えば、変動金利よりも、固定金利よりも安くなる。
???
マイナス金利時代、銀行の不景気対策とは
さらに、固定金利で、もし途中で解約したら
(別な銀行で借り換えしようモノなら…、)
清算金を払え!というのです。
不思議なことに、固定金利の方が、清算金が高い!
なんで?
銀行員さんのご説明は、至極ごもっとも。
「固定金利とは、借入期間ず~っと、銀行が金利をもらえる約束です。
変動金利は、1ヶ月ごとだから、利払い日までせいぜい1日2日程度の期間。
数年と数日、期間が違うので、清算金の金額は大きく違います。」
(ナルホド!)
御上の言うなり、ではお金は増えない。
25年ほど前、先代社長は、政府系事業資金を借りて建物を建てました。
土地の有効利用事業です。
この時の政府系事業資金の金利は3%でした。
お国と商売をする=安定した事業は、小泉氏の事業民営化策で、大きく変換。
事業は、政府系管轄から、自分に戻ってきました。
10年前の出来事です。
政府系事業体の担当者は、ご親切に都市銀行からの借り入れを提案してくれました。
伝手を使って、銀行に借り入れを申し込みました。
銀行担当者に現状の返済表を見せて、金利を安くしてくれとお願いしました。
都市銀行に借り入れを変更したら、金利は、1.8%になりました。
金利は下がっても、手元の資金は、豊かになりませんでした。
銀行担当者は、大口の借入をまとめたとして、支店長として栄転していきました。
効果を、金額で知る。
銀行さんの話を聞いて、すぐには理解ができない。
それは、お金という数字でないと、実感が湧かないからではありませんか。
経営には、経営者が判断出来る数字=“月になんぼ“、が必要です。
(今回の借替では、10年間で利息が600万円の予定です。)
(元金の返済方法を変えたので、毎月の返済は、定額の110万円です。)
社長さんは、安堵の顔色です。
「元金を合わせても、いままでより毎月50万楽になるね、大きいね。」
効果を落とさず、出て行くお金を小さくする、これが不景気の時にとる戦術です。
返済額を小さくする方法は何か、金利を低くする方法はなにか、
銀行を変えたらどうなるか、…
考えましょう、方法は沢山ある。
「ノグチ先生、借金返したら、相続対策にならんでしょう。」
(支店長、事業承継から考えて下さい。
引き継ぐ方からすれば、税よりキャッシュフローです。
7年後の安全な資金がほしいと思ってらっしゃるはずです。)
横で社長さんが、うなずいてくださいました。
―ノグチ
P.S.
「1つずつやる。」まじめな社長さんは、大抵そういいます。
でもお金の事は、同時に全部やることが必要です。可能性のある事全てです。
月次試算表で手元現金は、月商の2ヶ月分ありますか?目標は6ヶ月ですよ。
全部やる!と決めて下さい。