「今週の一言(いちげん)」第233話「資産を倍にする」金利
Fromノグチ
一週間前、保険解約の場面に立ち会いました。
「はい、ノグチ先生、ご報告です。
保険の解約金ですが、イイですかちょっと大きいので、数字が並ぶので、、、
○,7,8,9,……、凄い数字ですね、倍だ!倍以上だ!」
電話口で、声がうわずっているのが、分かります。
電話口のお客様は、顧問先の2代目さんです。
先代に変わって、会社を引き継いでいきます。
先代には、退職金をお渡ししたい。
そこで、保険会社に連絡を取って、
保険解約の手続きを実行していただくようにお伝えしました。
(こんな暑い日に役所に書類をとりに行くのは大変ね、大丈夫?)
「はい、先日ノグチ先生にも暑い中来てもらったんだから、ボクも頑張らなきゃ!」
「手続きが済んで、着金と言うんですか?それが完了したらまた報告します。」
(はい、ではお気をつけて、、まっていますね。)
「本当に、ノグチ先生、プロなんですね。」
(ありがとうございます。)
資産を2倍にする金利
その一週間前、「この解約によって受けとる金額は、○○○○万円です。」
とご案内をしたのですが、数字は、耳に届いただけになってしまったようです。
そうですよね。信用できる話しに聞こえなかったかも~?
必要な資金を見越して保険をかける。
提案したのはノグチですが、
決断して、お金を払ったのは、先代社長です。
私が…褒められても…心苦しい、スミマセン。。。
これは、複利計算利子の数学です。
払ったお金が倍になる。
金利に働いてもらう事、正しく「時は金なり」
「72ルール」をご存知ですか?
72を利率で割ると、元金が2倍になる年数が分わかります。
たとえば、年率10%なら、72÷10、7.2年で資産が倍になる。
日本でも平成の初期には、6%だった時代がありました。
郵便局の定期保険が、10年で倍になった時代です。
今、ベトナムでは、銀行金利が8%、72÷8=9年で、資産が倍になります。
ところが、2019年日本の金利は、定期預金でも0.02%~0.20%
仮に0.02%の定期にすれば、倍になるのは、72÷0.02=3600年後だ!
3600年後なんて、考えられない~、どんだけ~、
って、お客様が考えを止めるのは、当然ですよね。
私もお客様も生きていやしない、現実的じゃない!話しにならない金利です。
会社を倍にする、営業利益率10%
現実感がない未来の話しは、社長さんに聞いてもらえない。
セミナーで、優秀なセールスマンから聞いた情報です。
社長さんに聞いてもらえるのは、「過去の話と実力差の話し」。
日本の金利を嘆いても、
この金利を、上げる手立ては、社長さんにも私にもありません。
自分に出来る事は、外から金利を手に入れるのではなくて、自前で稼ぐ事。
さて、今回のゴールは、2代目が、相続人から事業承継者に変貌すること。
(社長! 自社の利益率を10%にあげましょうよ。)
「そうだよね。税金払いたくない、ばかりじゃ結果儲かっていない事だよね。」
そうです、実力差は、潰れない自己資金に現れます。
自社の「資産を倍にする」のは、営業利益です。
目指すは、「営業利益率10%」です。
―ノグチ