代表野口_黒バック 「今週の一言(いちげん)」第229話2019、暑いから売れている商品

Fromノグチ

 

世田谷区の知人宅でお昼ご飯をご馳走になった話し

 

「ねぇ、お昼まだでしょ、

ご飯食べて行きなさいよ。

カレーだよ。」

 

「どれがイイ?」

「私はね、○○軒のビーフカレーが気に入っているんだけど、あなたは?」

 

彼女が手に持ってきたのは、レトルトカレー。

パッケージの違いは、味の違い。

3択か!悩みます。

 

が、、、では、これ!と結局、彼女と同じものを選びました。

 

以前は、手作りカレーをよく作っていた彼女です。

尋ねるとはなしに、話しを聞いていると、手作りを取りやめた話しになりました。

 

「ウチは家族二人でしょう、夫が出かけたら、私一人だもの簡単にと思って

大量のカレーを作って、小分けにして冷凍していたんだけどね。

テレビでね、カレーに大腸菌が繁殖する話しを聞いたのよ。」

 

お訪ねしたお宅で、お昼ご飯にレトルトカレーをいただきました。

有名どころのレストランだったり地方特産だったり、レトルトカレーがよく売れています。

平成29年には、カレールーより、レトルトカレーの売上が上回ったとか。

暑いからカレー、の大きな変化

 

子供の頃から、母が作ってくれるカレーは、大好きでした。

家庭を持って、子供が出来て、その子供たちもカレーは大好き。

お子様カレーから、辛い大人のカレーへ、使っていたのはカレールーです。

 

大きな鍋で、肉や野菜を煮込んで、ルーを溶かす。

家族全員で、暑い日には、カレーを食べる。

キャンプでも、夏祭りの会場でも、参加者全員でカレーを食べる。

 

そんなイメージが、カレーにはありました。

 

個別を選ぶ理由

一食ごとのレトルトパッケージは、

一人で食べるもの個食のイメージがありました。

今は、家族で食べても、自分の好きな味を食べたいからレトルトカレーが選ばれる。

 

「夫は、辛いのが好きなのよ。

私は、タマネギの甘みが効いたカレーが好きなので、ちょっと好みが違うの」

 

それにね、温め直しの火の入れ方が難しいのよ。

中途半端に暖めるから、家庭のカレーは大腸菌が発生しやすいって、テレビでね。

夫もイイって言うし、今は箱で買っているのよ。」

 

暑い夏に売れる、カレーも、

売上は「カレールー」から「レトルトカレー」に変わっています。

暑い台所で、主婦が汗だくになるカレー作りから解放される?理由もあるかも

 

サラダチキンも無糖炭酸水も、暑いから売れる商品ですが、

それ以上に、「健康志向」や「手軽さ」がポイントかもしれません。

 

ちなみに、なぜ彼女と同じ味を選んだか?

箱から出した銀色のレトルトパッケージは、パッケージでは違いが分からない。

一口食べてから、「あら、違うわ」とお皿を交換したくないもの。

 

―ノグチ

 

P.S.

売れ筋を見るには、amazonもあれば、大型店のネットチラシも活用できます。

なぜ選ばれているのか?コメントを見ると理由見えてきます。「暑いから冷たいもの」は発想の1つです。「暑いから簡単に」も売れる商品の発想の1つ。どう攻める?