「今週の一言(いちげん)」第184話キャンセル待ちは御利益がある。
From ノグチ
羽田へ向かう機内から。
クラウドPOSレジの導入を支援するので、北海道の実家、小売店に出張。
今は帰りの航空機の中です。
すっかり日が暮れて、窓の外は、飛行機の翼にクマちゃんの笑顔が見えています。
私は、夜間飛行が、大好きです。
香水の名前じゃないですよ。
夜、東京へ帰る航空機の中から窓の外を眺めるのが大好きなんです。
行きの予約は通路側
帰りの予約は、必ず夜の便で窓際を取ります。
せっかちだから、飛行機が着いたらすぐにおりたいし、狭い機内から解放されたい。
通路側だとすぐ降りれます。
だったら、帰りの便だって同じでしょう、と言われそうだけど、これが違う。
行きのせっかちは、お客様のところで、これとこれと、、、と。
仕事の想いが余っての、せっかちになっている。
(実際にはそんなに仕事は進まないのにね…)
ところが、帰りの便になると違うんだな…これが。
(みんな一生懸命に働いているんだな~。)
(お客様も一生懸命にやっていたね。いろいろな想いを教えてくれた~。)
フト、耳を通り過ごさせたあの言葉の奥に、
もっと伝えたい想いがあったのかも……。
生きている、、、
そんなことを思うのは、窓の外に、小さな光の線が見えてくるからです。
高度12000メートル。
窓の外に、小さな光の点が繋がった線が見え出します。
街の光です。
幹線道路街灯の車のヘッドランプ
商店やアパート、住宅、駅や列車の光、、、
それも、点、点、と離れていたのが、次第に線に繋がります。
まるでアンドロメダ星雲のように真ん中が大きくふくらんだ光の線。
それは、大きな街の姿。
その1つ1つの光の中に、人がいて、家族がいて、生活がある。
その光は、次第次第に途切れることなく繋がって。
やがて、東京が近づいてくる。
私の暮らす街が見えてくる。
沢山の人が暮らす大きな街
一人一人がそこで何かがほしくて、暮らしている。
それが何かを知りたくて、人は飛行機に乗る。
無駄な経費?
ある有名なお菓子屋さんの社長さんが、後方3席を必ず予約していました。
で、毎日は、絶対に乗らないから、時折キャンセル。
なぜ、キャンセル料を払っても、後方3席予約するのか?
理由は、こんなお菓子が、と情報が入ったらすぐに現地に行く。
こんな面白いイベントがあると情報があれば、販売部長を現地に飛ばす。
新しい工場ができたらしいと聞くと、工場長を視察に出す。
情報が耳に入ったら、すぐに対応できるのは、3席予約しているから。
キャンセル料を払っても、情報を得る機会を確保することが大切なんです。
私の乗る便は、この時折キャンセルの出る路線。
沢山の情報を事業に活かす為のキャンセル料なのですね。
―ノグチ
PS.
ちなみに、当該会社社長様は、”株主優待”と言う制度をお使いだったようで、そこそこ費用をムダにはらっていたわけじゃ~ありません。やっぱりね。