「今週の一言(いちげん)」第182話ポイント3倍は、得か損か?
From ノグチ
2日前、ノグチの実家の食料品小売店でのポイント談義…
(あっ浮かんだ!
ポイントから情報が分かるって、商工会から言われてた。
この情報使ってくださいって言われていたんだ。)
お願いをすると、30分もしないうちに、『データ』が届きました。
商工会の事務員さんが、データを届けに来てくれました。
商工会はお隣、地の利です。
(この上位3人凄いね!topダントツ500万になるよ。)
(その下2名が300と200だよ。)
(100万円以上が、こんなにいるよ!)
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軽減税率対策補助金が目当て…ですか?
このポイント談義に入る前に、ちょっと状況説明しますね。
昨年末から野口は実家の小売店にPOSレジの導入をオススメしてきました。
補助金がの率が3分の一から4分の一に上がるからそろそろ
軽減税率対策補助金を目当てに…
(主旨が逆ですよね、売上情報をとれるPOSレジ導入が目当てですよ)
POSレジは、PCのようなもの。
タダ買っただけでは、使えません。
「設定」… どう使っていくか、何を知りたいかを考えるのが先なんです。
(俺だって情報集めてたよ
酒屋からこの商品コードの一覧表もらっているヨ。
ピッてさ、バーコードリーダーで登録できるようにしようよ。
それにはバーコードリーダーを買わなきゃ。)
商品情報も顧客情報も全て手で再度入力するのは大変です。
業者の料金表を見ると、データの移行登録には、100件で10000円。
紙ベースなら100件で80000円~、いったい導入にいくらかかるの。
早速、仕入先の担当者に電話して、商品情報をもらう手配を始めました。
商品情報は、仕入先からJANコード付きデータにしてもらい、メールで送付をお願いします。
さてと、顧客名簿だよね。
当社には、名前と住所が入っているソフトがありました。
ここからデータを移行すればいいよね。
しかし!
名前と住所が入っているソフトが入ったPCを見ると、ウインドウズ98。
しかもできている情報は、電話番号のナンバーディスプレー機能だけ。
そこで店主が思いついたのが、地域ポイントカードの存在です。
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購買情報を共有できたら…
データは、当社で買い物をしポイントカードを使ったお客様情報が把握できます。
しかも、商工会のかしこい事務員さんは、上位からランキングで並べてくれました。
数百万円台の人から数千円の人まで、ずらりと販売金額が並んでいます。
(これってお米の日3倍ポイントに買いに来る人達だね。)
(お米の日?)
(毎月7日と21日はお米の日にしていて、お米だけにポイント3倍つけているんですよ)
(ほーら、やっぱいりいるじゃないの プラチナ会員)
(おれはイヤなのポイントで客分けるの)
(お客さんは、特別に見てほしいと思うよ)
(だから効果があるってことですよね。ポイント3倍は)
かく言う 私もご近所のスパーで出される特別ポイントに引っかかります。
2000円以上100ポイント贈呈の指定日に、やっぱり買い物に行きます。
お客様ごとの売上で見ていなかった。
これは見る必要があるぞ!
我兄弟の社長さん 顔色、目つきが違ってきました。
たとえば、100円で1ポイントが常態の店舗で考えてみましょう。
売値100円粗利率50%のある商品だけ、ポイントを3倍付与するとしましょう。
同じ粗利を得るために、どれほど余分に売れればイイ?
答えは、販売量4.25%アップ
今まで100個平均なら105個、50個平均なら3個余分に売れればいいだけ。
ポイントを付与することは利益を削ること、損と思い込んでしまったようです。
売上ランキングは、ポイントが優良顧客を喜ばせていた事実に気づきました。
売上データ、数字をどう見るか、が戦略的視点ですね。
―ノグチ
PS.
経理の仕事は3つのステップです。ミス・ロスを防いで、資産を増やす。
資産って、それはお客様を超お得意様にする事です。
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