「今週の一言(いちげん)」第156話あなたは、どっち?
From 野口タカ子
仕事の後の雑談で、その場にいない方の批評が飛び出してきました。
え~っと、どう会話していこうかしら、迷いませんか?
答えに困ると言うのは、こんな状況だからです。
話しているのは同族会社の社長とその母親の会長さんです。
話に出たのは社長のお姉さんについてです。
会長は、お姉さんの仕事の評価を低く見ていると話しました。
物事の判断がその場の雰囲気に流されている。その原因の1つが、整理整頓ができていない事から始まっている。それも、結婚した相手が、乱雑で服や靴下を脱ぎっぱなしにする人に影響されている…。
批難と批判
関係者が他界しているので本音で話せますが、夫の実家に行ったみたい。
私は、7人兄弟の三男と結婚しました。
年に一度、お正月にだけ夫の実家に帰省します。
兄弟とはいえいい年齢を経ると皆それぞれ個性的になってきます。
でもそこには兄弟の楽しい思い出があるので、ちゃん付けで和気藹々の宴会です。
他人は、それぞれの婿さん・嫁さん。
宴半ば、誰かが席を外します。
そこで話しにでるのは、不在になった人への、姑小姑からの愚痴・小言。
確かにそうなんだけど、え~っと、ハイ、意外答える言葉がない。
人間関係のしがらみというのは、本当にうとましいものです。
あっちともこっちとも関係を維持する事は、案外難しい事です。
なぜなら、本当に一緒になって批判してほしいと思って話しをしていないから。
夫婦げんかは犬も食わない。
子は親を映す鏡。
何となく目に見えない糸で、お互いを拘束しようとするように感じます。
信頼関係があれば、「どっぷり」
どっちにも荷担した話しはできないですよね。
そんなときは、いっそ「どっぷり」です。
まるで、ゴシップ番組のリポーターのように、です。
「え~っ、どんな状態でしたか?どんなお話しですか?は~、ひー、ふぅ」
次第に相手が収束していきます。
だって、私のお客様は、人間性に信頼が置ける方ですから。
趣味でも仕事でも、本当に「どっぷり」つかる期間が必要です。
仕事ができる人は、「どっぷり」浸かって、それを客観視できる人です。
客観視できると、何故それが必要か、何が成し遂げられるか、どのように実現するか、を具体的にマニュアルや数字に置き直していけます。
どこが問題なのかも見えていきます。
PS
「溺れる」と「どっぷり」つかる、ちょっと似ていて恐怖があります。アルコール・食事・ゲーム…、こちらには要注意です。